2012年11月25日日曜日

仕事は"6勝4敗"でいい

 11/25 10:00から実施されたVL読書会の課題図書は、ライフネット生命保険株式会社の社長である出口治明氏の
でした。

 まだまだ、進め方に慣れていないところもあるのですが、それでも面白く話をすることができました。

 この本は、会社員として、どのようなことを考えながら仕事を進めて行ったら良いのかという指南書のようなものになっているのですが、今の自分の立場(コンサルタント)から考えても、たくさん、ヒントになることが書かれています。

 叩き台としてのPreziメモには、色々と気になった点についてメモをしているのですが、特に印象に残っている部分について、ここで改めて書くと

・上司の支持を3つのポイントで検証する…p.63
 (1) 整合性が取れているか?
 (2) 実行可能かどうか?
 (3) トレードオフに反していないか?

 どれも当然のことのように思えるますが、(1)については、我々、ITコーディネータが使っているプロセスガイドライン(PGL)の中でも、よく言われていることです。
 経営戦略とIT化戦略の間に整合性がなければならないし、同じように普段の仕事についても、より大きな計画やビジョンなどに則した行動であるべきで、上位の計画や事業などに相反するような仕事をしてもうまくいくわけがない。
 (3)のトレードオフについては、ちょっと思うところがあって、一般的に何かを行う時に、トレードオフを取らなければならない場面というのはよくあることなのですが、一方で、トレードオフを取らずに、矛盾する条件を両方クリアしたいという要望も当然、出てきます。
 自分が今年、出版したTRIZなどでは、そのような矛盾点をどのように解決していくべきかということについても書いてあるので、その点についても、今後、更に考えて行こうと思います。

・数字、ファクト、ロジックで勝負する…p.136

 これは、出口社長がさまざまなところで言っている言葉ですが、人を説得するときにもこれが必要だということを言っています。
 一方で、「『共感』が数字、ファクト、ロジックを後押しする」ということも書いてあって、単に理詰めで、相手を説得するのではなく、相手に受け入れる準備も必要なのかなということを考えさせられた。ITコーディネータも、コミュニケーション能力が重視されているが、そこにもつながることなのだろうと思います。
 理想を一方的に押し付けるのではなく、相手の受入状況が現在、どのようになっているかは常に気にしておくべきでしょう。

 今回、参加者の一人から教えてもらったのですが、斉藤徹という方の書いた「BE ソーシャル! ―社員と顧客に愛される5つのシフト」という本の中でも、ライフネット生命のことが紹介されていて、そこには、「現代社会の透明性は、ひとりがふたつのアイデンティティーを持つ事を許さない」ということが書かれているらしい。
 今度、参考に読んでみようと思っています。

 今回は、課題図書を決めて、その全般について話をしてみましたが、なかなかまとまりにくいということもあるので、今後、いろいろとやり方を試行錯誤しながら進めていこうと思います。

・本の一部について、議論を深くしていく
・課題図書を決めずに、おすすめの本について紹介してもらう

などなど。色々やってみたい。

 それと、参加の仕方についてだが、自分はVoiceLink™のルームオーナーもやっているので、VoiceLink側の画面を開いておく必要もあり、2つのディスプレイを使って、VoiceLink™とPreziを別々の画面で見ているのですが、参加者は、VoiceLinkは音声に特化してしまって、画面上で見るのは、Prezi側に専念したほうがやりやすいかもしれません。これについても参加者からの意見を募集したいと思います。

今回は、新しい書き込みはあまりありませんでしたが、Preziの画面を貼っておきます。

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