2012年12月16日(日) 10:00から、2週間ぶりに、VoiceLink™とPreziを使った読書会を開催しました。
今回も、前回に引き続き、特に課題図書を設けるということも無く、参加者のお気に入りの本について紹介してもらいました。
まずは、「なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)」です。
これは、いわゆる「ラノベ」で、IT業界(というか、SEの生態)についておもしろおかしく書いてある小説です。
ひょんなことから、システム開発会社に入社した新人君と、女子中学生にしか見えない凄腕の上司のやりとりが面白いです。
よく、システムエンジニアは3Kの職場だと言われますが、この小説の中でも、終電が無くなるから帰ろうとする新人君に対して、上司は
と言い放ちます。
まあ、仕事なので、僕からすれば当然という気もするのですが、世間ではどうなんでしょうね?
もっとも、終わらない仕事を割り振るプロジェクトマネージャは優秀だとは言えないと思いますが。
この本の紹介をしていたとき、参加者から
という質問がありました。
IT業界は、プロジェクトの連続ですから、期限を切って、スケジューリングして…っていうのが普通の流れなのですが、業界にあまり関わっていない人からすると、不思議なんですかね?どうなんでしょ?
普通は、お客様と交わした契約に間に合うように、スケジュールを組み、日々の仕事に落とし込んで、その日の予定を決めていくことになると思います。
ところで、SEって、やっぱりわかりにくいんでしょうね。
一般的に、プログラマのように思われていることも多いのですが、僕はSEの仕事って、お客様の希望をうまくシステムの形に落とし込むことだと思っています。当然、要件定義から関わることも多いですし、基本設計、詳細設計、その他に、プログラムやテストもやります。
場合によっては、情報システム構築の前に、BPR(Business Process Re-engineering)が必要になることだってあります。でも、形が無いから、見えづらいんでしょうねー。
あと、わかりにくい言葉で、ケムに巻くSEも多いということも言われました。
確かに「こんなこともわからないの?」というようなことを言うSEは論外なのですが、実は、これはSEに限らず、どこの業界でも起こりがちなのかなと思っています。
人は、どうしても自分が関わっている業界のことは、他の人も知っているだろうというような前提で話してしまうことが多くなってしまいます。IT業界だけじゃなくて、農業でも、製造業でも、教育業界でも、その業界の仕事の仕方というものがあって、お互いにうまく意思疎通しなければ、良い仕事はできませんよね。
ただ、先ほど書いたように、僕自身は、お客様の希望を形にするのがSEの仕事だと思っているので、きちんとお客様の考えている意図を汲み取るのもSEの仕事の一つだと思っています。そうなると、わかりやすい言葉で、説明したり、相手からの情報を引き出すというのは、すごく重要になってきますよね。
話しを本に戻しますが、そんなIT業界とSEの仕事が面白くわかる一冊ではないかと思います。
2冊目は、「アントキノイノチ (幻冬舎文庫)」です。
映画化もされた、さだまさしさんの著書です。
身寄りのない人の遺品を整理する仕事についての本で、その仕事を通して成長していく物語のようです。
読んだ人は、号泣したと言っていたので、今度、読んでみようと思います。DVDも借りてみようかな。
3冊目は「ビジョナリーカンパニー3 衰退の5段階」です。
ビジョナリーカンパニーは、有名な本なので、読んだことのある人も多いと思いますが、この本は、今年度の夏に開催された「ITCカンファレンス2012」というイベントで紹介されていたので、読んでみたそうです。
副題にもあるように、企業の衰退の段階について記述されているのですが、これは
成功のパターンというのは、なかなかつかむのが難しいですが、失敗というのは必ず原因があるので、このようなパターンを頭に入れておくというのは重要かもしれませんね。
最後に、「涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)」です。
これも、ライトノベルですね。
「涼宮ハルヒの憂鬱」も有名なので、読んだことがある人も多いかもしれません。
小説だけではなく、アニメなども出ていますね。
評判になっているライトノベルの面白いところは、細かいところまで世界観が作りこまれているということがあって、それがファン層を厚くしているのではないかという話しになりました。
前回の読書会で紹介した「ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク」の中でも、「上級者向け」という要素があって、深いファンに対しては、ゲームをクリアした後でも楽しめるような仕掛けを作っておくという説明がありました。
世界観を細かく作りこんでおくというのも、それに通ずるところがありそうですね。
今回、書き込んでいった読書メモを下に張り付けておきます。
まずは、「なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)」です。
これは、いわゆる「ラノベ」で、IT業界(というか、SEの生態)についておもしろおかしく書いてある小説です。
ひょんなことから、システム開発会社に入社した新人君と、女子中学生にしか見えない凄腕の上司のやりとりが面白いです。
よく、システムエンジニアは3Kの職場だと言われますが、この小説の中でも、終電が無くなるから帰ろうとする新人君に対して、上司は
「あんたの終電なんか、お客さんに関係ない!」
と言い放ちます。
まあ、仕事なので、僕からすれば当然という気もするのですが、世間ではどうなんでしょうね?
もっとも、終わらない仕事を割り振るプロジェクトマネージャは優秀だとは言えないと思いますが。
この本の紹介をしていたとき、参加者から
「仕事の締め切りって誰が決めるの?」
という質問がありました。
IT業界は、プロジェクトの連続ですから、期限を切って、スケジューリングして…っていうのが普通の流れなのですが、業界にあまり関わっていない人からすると、不思議なんですかね?どうなんでしょ?
普通は、お客様と交わした契約に間に合うように、スケジュールを組み、日々の仕事に落とし込んで、その日の予定を決めていくことになると思います。
ところで、SEって、やっぱりわかりにくいんでしょうね。
一般的に、プログラマのように思われていることも多いのですが、僕はSEの仕事って、お客様の希望をうまくシステムの形に落とし込むことだと思っています。当然、要件定義から関わることも多いですし、基本設計、詳細設計、その他に、プログラムやテストもやります。
場合によっては、情報システム構築の前に、BPR(Business Process Re-engineering)が必要になることだってあります。でも、形が無いから、見えづらいんでしょうねー。
あと、わかりにくい言葉で、ケムに巻くSEも多いということも言われました。
確かに「こんなこともわからないの?」というようなことを言うSEは論外なのですが、実は、これはSEに限らず、どこの業界でも起こりがちなのかなと思っています。
人は、どうしても自分が関わっている業界のことは、他の人も知っているだろうというような前提で話してしまうことが多くなってしまいます。IT業界だけじゃなくて、農業でも、製造業でも、教育業界でも、その業界の仕事の仕方というものがあって、お互いにうまく意思疎通しなければ、良い仕事はできませんよね。
ただ、先ほど書いたように、僕自身は、お客様の希望を形にするのがSEの仕事だと思っているので、きちんとお客様の考えている意図を汲み取るのもSEの仕事の一つだと思っています。そうなると、わかりやすい言葉で、説明したり、相手からの情報を引き出すというのは、すごく重要になってきますよね。
話しを本に戻しますが、そんなIT業界とSEの仕事が面白くわかる一冊ではないかと思います。
2冊目は、「アントキノイノチ (幻冬舎文庫)」です。
映画化もされた、さだまさしさんの著書です。
身寄りのない人の遺品を整理する仕事についての本で、その仕事を通して成長していく物語のようです。
読んだ人は、号泣したと言っていたので、今度、読んでみようと思います。DVDも借りてみようかな。
3冊目は「ビジョナリーカンパニー3 衰退の5段階」です。
ビジョナリーカンパニーは、有名な本なので、読んだことのある人も多いと思いますが、この本は、今年度の夏に開催された「ITCカンファレンス2012」というイベントで紹介されていたので、読んでみたそうです。
副題にもあるように、企業の衰退の段階について記述されているのですが、これは
- 第一段階 成功から生まれる傲慢
- 第二段階 規律なき拡大路線
- 第三段階 リスクと問題の否認
- 第四段階 一発逆転策の追求
- 第五段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
成功のパターンというのは、なかなかつかむのが難しいですが、失敗というのは必ず原因があるので、このようなパターンを頭に入れておくというのは重要かもしれませんね。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 by 野村克也
(追記:これは野村克也の言葉ではなく、松浦静山の剣術書『剣談』からの引用だそうです)
最後に、「涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)」です。
これも、ライトノベルですね。
「涼宮ハルヒの憂鬱」も有名なので、読んだことがある人も多いかもしれません。
小説だけではなく、アニメなども出ていますね。
評判になっているライトノベルの面白いところは、細かいところまで世界観が作りこまれているということがあって、それがファン層を厚くしているのではないかという話しになりました。
前回の読書会で紹介した「ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク」の中でも、「上級者向け」という要素があって、深いファンに対しては、ゲームをクリアした後でも楽しめるような仕掛けを作っておくという説明がありました。
世界観を細かく作りこんでおくというのも、それに通ずるところがありそうですね。
今回、書き込んでいった読書メモを下に張り付けておきます。
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